本人に伝えるということ
本日、東京グローブ座で行われているMORSEを観劇してきた。
事前にざっと映画版のあらすじを読んではいたが、ネタバレが全く流れてこなかったのでほとんど予備知識なしでの観劇となった。
目の前にいたのは、みんなから愛される末っ子"のんちゃん"ではなく、”オスカー”だった。
オスカーの悲しみ、痛み、孤独、エリへの恋心と葛藤、全部伝わってきた。会場では、話が進むにつれ、鼻を啜る音も聞こえた。それぐらいみんなに伝わってた。
私が観劇したジャニーズ主演舞台は、外部の舞台でも当たり前のように毎回スタオベがあった。本来スタオベは舞台の素晴らしさ、よかったよという思いを演者に伝えるものである。舞台では、観客が出来る最高の称賛だと思っている。もちろん、そう思ってスタオベすることもあったのだけど、ジャニーズの舞台でのそれは、舞台の出来とか関係なく、”前の人が立つと舞台上のメンバーが見えなくなるからなんとなく立つ”とか”少しでも多くメンバーを見たい”そんな雰囲気が結構あったし、私もそんな気がして毎回立っていた。
だから、今回も当たり前にスタオベがあると思ってスタンバイしていた。でも、今回はいつもと違った。”のんちゃんによかったよって伝えたい”そんな気持ちがぐっとこみあげてきた。それを伝えたかった。そんな中で、カーテンコール。1回目はキャスト全員で三方礼。2回目もキャスト全員でお辞儀。さて、スタオベ…と思ったら、あっさりと周りは帰り始めてしまった。
最近、この方のブログを読んだ。
この記事を読んで、”後悔の無いように、良かったものはよいとちゃんと本人に伝えよう”と思ったばっかりだった。だから、余計にもやもやした。ちゃんと拍手で伝えたけど、もっとのんちゃんに伝えられなかったかなと。私は1回きりの観劇だったのだけれど、周りは何回も観劇してるようだったから、もう慣れてしまっていたのかもしれないけれど、ちょっと残念だった。もしかしたら、千秋楽でするつもりなのかな。
私は目立つことが苦手で、周りに合わせる性格だから、一人でも立つ勇気は無かった。少し後悔している。1回限りの観劇だから余計に。
だから、これからMORSEを見に行く方でのんちゃんよかったよって思っている方がいたならぜひぜひスタオベしてほしい。その気持ちを伝えてほしいなって思う。
後悔してもしょうがないので、久しぶりにラジオにメールでも送ってみようかなって思った、そんな少し暖かい冬の1日でした。